南門レポート 2020年7月

復元する門の材料の品質検査

門の材料と成る木材の検品です
6月に引き続き南門の復元に使用する部材の検品を行います、組み立てた後からの交換が出来ない物ばかりですから慎重に木材のクセを見極めて時間が経つとこの木はどちらに曲がる癖が有るのか等見極めて適材適所に選別しておきます。合格した木材にはOKマークが書かれました。

木材の下加工が済みました
加工場では大体の形に加工が進んでいます。柱や梁 (はり)そして地隅木(じすみき)等は大きく反った形が必要になるのでとても大きな部材から切り出す必要が有ります。柱に組み込む際の組手の確認も行います。

瓦の復元型を造ります
先に調査した発掘瓦を原型に復元した屋根に葺く瓦を造る為型取りをしたり原型瓦の複製を作ります、細かい模様迄忠実に再現する為に最新の注意を払い原型を製作しています。

門の基礎が出来ました
復元工事現場では門の基礎が形を見せ始めています、打設したコンクリートがしっかりと固まって型枠も撤去された後は周辺も整地されて頑丈な門の基礎が出来上がりました。
基礎の上に所々穴が開いた様に見えるのはこの後柱の基礎石が配置されるところです。

柱の土台石を選びます
多賀城南門の柱を立てる礎石に選ばれた石が並んでいます。
太い木材の柱と基礎の石とが地震でズレない様にする為に石の中心にステンレスのピンを埋め込みズレ止めにします、その為に穴があけられました。

素屋根の足場を組み立てます
復元現場では基礎が完成した後、今後の復元工事を安全に進める為に現場全体を覆う素屋根と呼ばれる仮屋根を組み立てます。
この素屋根は多賀城南門がすっぽり収まる大きさでなおかつ完成するまで門を雨風から防ぐ目的と復元作業の工事用作業足場を兼ねている為に内部は大変複雑な形になっています。

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